- 2009-06-22 (月) 23:48
- N:AV
イベントの概要
下記ニュースサイトの記事と関連記事を参照していただけるとよろしいかと。
要は「萌えるヘッドホン~」の第2弾同人誌が発売されたんだけど、それと連動して企画されたピュアオーディオシステムの試聴会がとらのあなで開催されましたよ、という事で。
- 「Soundgirl 音響少女」 世界初の連動イベント 18日(木)~21日(日) - アキバBlog
- 萌えとオーディオの融合、「Soundgirl -音響少女-」 発売記念イベント -AV Watch
- (関連記事)FREAK LiKE .net - BLOG - "萌えるヘッドホン読本"の新作登場、今度は「ピュアオーディオ」 同人誌「Soundgirl 音響少女」、同人誌連動視聴イベントも開催中!
本の作成自体このイベントとの連動を前提に企画されていた、という点に驚きました。てっきり本が出来てからイベントが企画されたものと…。
しかしこの周到さと周りの協力度合いの強さ、もしや今度は商業化がある程度前提の企画だったり…?なんて邪推ですかね。
※以下、感想などは長いので「追記」に収納。
イベントの感想
とりあえず、先に要点を箇条書きにしてみます。
- good
- ヲタユーザーとピュアオーディオに架け橋をかけた点
- bad
- 未経験のユーザーにピュアオーディオの「良さ」「凄さ」を感じてもらわなければいけないのに、試聴環境が悪く、値段相応のパフォーマンスが(半分も)再現できていない音を聞かせ、「この値段で聞けるのはこういう音(この程度の音)なんだ」と思わせてしまったこと
- システムは現実的な価格帯なのに、アクセサリが非常に高価で、未経験のユーザーに「やっぱりオーディオって高価なんだな」と思われてしまったのではないかという点
- 本当に聞き比べをするなら、「(ある程度以上)録音の良い音源」を、「固定」し、色々なシステムでかけくらべなければいけないのだが、それがなされていなかった点
イベント会場の様子。
私はフリータイムにのみ参加しました。予約タイムも入り口付近からちらっと会場の様子を確認しましたが、どちらも人は定員(30名)クラス入っていて、盛況といっても良い感じだったと思います。
さて、では箇条書きの内容について。
良い点は、そのまんまですね。
しかしこの成果は画期的であり、後述の「悪い点」を相殺、あるいは凌駕するほどの成果があったと思います。
悪い点は…じゃあ、一つ目から。
試聴環境の悪さ。
中途半端に広い空間、しかも鉄骨などの硬い建材がむき出しで内装が施されておらず、音が響きすぎている。低音は反射しても聞きなれていない方には効果が薄いのでまだいいんですが、初心者の方にも分かりやすい中音~高音(ボーカルやギター、その他の"よく聞こえる音")は、硬いモノにはよく反射するので、「スピーカーからの音」に「周り(壁など)からの反射音」が過剰にプラスされ、その結果、最も初心者の方の試聴の目安になる中音~高音で「音像が結ばれない、音像がボケる」「音の抜けが悪くなる」という症状を引き起こしていました。
それでも、そこら辺を予め解説しておけば問題は無いんですが、そーいった事はしてなさそうだったので、するってーと何も知らない方にはあの状態で「ふーん、数万から数十万のシステムってこーいう音(この程度)なんだー」と思われてしまうって事が!あるっていう事が!非常に問題だと思うんですよ。
私だったらあの音であの値段は出せません。最も高価なシステムでも、ぱっと聞いて「すげー」って思うようなオドロキは感じられなかったし。
あれだったら高いヘッドホン買った方が良いです。なんたってヘッドホンは試聴環境に左右されないしね(笑)。(ていうかヘッドホンは元々土俵が違うんで、ステレオシステムとは同価格帯でくらべるものじゃありませんが。言ってみれば、ヘッドホンの10万クラスは、ステレオの「CD20万+アンプ20万+spk20万=60万クラス」とある意味同程度だと思うので。あ、しかもステレオには、60万に"それなりの環境"もプラスしてはじめて対等だと思います。)
でもあれ、ふつーの部屋で聞けば、もっとみんなビックリできたと思います。(ふつーの部屋ってのは、例えば6畳一間くらいで床がフローリングでそこそこの音量も出せる部屋、かな。)
そんで、その「ビックリ」ってのが一番大切なんですよ。私がオーディオにハマったのもその「ビックリ」があったおかげですが、なんていうか…「あ、これがこの音楽の本当の音だったんだな」って気づくんですよ。別に本当の音なんて聞いたこと無い筈なのに、なぜかそう思える。それがキモチイくてねえ…。
ちなみに、オーディオのグレードは、この「ビックリ」の度合いというか深さというかがどんどん増していくのが「グレード」です。グレードが上がるたびに「あ、こんな音だったんだ」「あ、こんな音もあったんだ」ってなっていくんですねぇ(笑)。同じCDなのに、聞くシステムによってどんどん変わっていく、掘り下げられていく。不思議です。
あ、ついでに。試聴環境については、せめて4つのシステムそれぞれにパーティションを立てとけば結構マシになったんじゃないかなぁ、と。いや、やってみないとちょっと私も分からないですけど。
二つ目、アクセサリについて。
基本、アクセサリはおまけです。(あ、SPKスタンドとかはちょっと別です。SPKスタンドはハッキリ言ってSPKの一部なので、これは重要です。)電源系とか、信号系のケーブルとか、はっきり言って最初は付属のものとかでじゅーぶんです。まぁでもそれじゃあ本格的に組もうって人には詰まらないので、エントリーの指標を言ってみると、プレイヤー10万+アンプ10万+SPK10万のシステムなら、とりあえず2000/mくらいのもの買っておけば当分は大丈夫だと思います。上げても1万/mかな、これ以上はオーバースペックだと思います。
ただ1つ、どーせ試しに効果のあるアクセサリを体験させるってんなら、私は断然、電源のアイソレーショントランスを勧めます。オーディオ機器は全て「電気」で動いてますので、この電気をまっさらさらにしてくれるアイソレーショントランスをカマすと、これはもう劇的に変わります。良くなります。保証します。どこに組み込んでも効果抜群です。でもべらぼーに高いです(笑)。(個人的には一部にトランスカマすなら、アンプがオススメ。でもアンプは一番電気を食うので、一番高くなる。それでもオススメですけど。)けどこれほど値段=効果のあるアクセサリは他に無いと思います。
閑話休題。
つまり、初心者にきっかけを与えるイベントとしては、高価なアクセサリは害にしかならないと思います。個人的には、初心者には勧めるべきでは無いとさえ思います。
三つ目、比較試聴の方法と「(ある程度以上)録音の良い音源」について。
これは予約タイム時の、主催者側主導による聞き比べイベント時の問題点です。(ただし、この情報は後述の「ネット上のイベントの感想」で取得した情報です。私は予約タイムには参加しなかったので。)
これはもうそのまんまですね。聞き比べをするなら、聞きくらべる対象以外の環境は全て固定する。当たり前です。でないと「比較」できませんから。
あと「ある程度以上録音の良い音源」ってのは、例えば録音の悪い音源を、良いシステムで聞いても、音は良くならないって事です。もともと「良い音」の情報が含まれてないんですから。
これが録音の良い音源で聞くと、良いシステムで聞けば聞くだけドンドン良い音が聞こえてくるようになります。あと同レベル他システム間での聞き比べでも、システムごとの特徴が出やすくなります。(更に、録音のいい音源は低レベルのシステムで聞いてもそれなりにイイ音で聞けたりします。勿論「イイ音」度は低くなりますが。)
例えば、私がフリータイムで試聴したthe pillowsの「ライド・オン・シューティングスター」なんてのは良くない録音の1つです(^^;)。一見ハデに音が出て良さそうに聞こえるけど、各パートが団子状態で音像もクソもありません。実は音のヌケも良くはなかったりします。私はそこら辺事前に知ってたので修正しつつ聞くことが出来ましたが、本来なら視聴用の音源にするべきではありませんね。
ではヲタ系の音源ならどの辺りがイイものか、ってーと…菅野よう子さんが手がけたものはおおむねある程度以上イイと思います。それ以外で指標になりそうな条件って現時点では思いつきません。あとは単発でイイ物がちらほらある、って感じだと思います。
勿論大作とか人気作なら音がイイ、って事は全然ありません。ご注意ください。
なお(ジャンル問わず、全般的な)録音の良し悪しの判別方法に関しては、録音スタジオが良いスタジオかを確認するか(音の良いスタジオでとった物は概ね良くなります)、もしくは元々高音質を掲げているレーベルやブランドか、って所で大まかに判別できます。
ブランドは、例えばVictorの「K2」というシリーズ。これは録音システムに「K2」という、特定の高音質機材を使用している場合に付与されるブランドというかマークなんですが、これが付いている盤は概ね期待していいと思います。
レーベルは、よくオーディオ雑誌のソフト紹介コーナーなどで紹介されてるので、そちらが参考になると思います。(あと雑誌のレビューで紹介されてる視聴用音源は、そのまんま高音質音源として参考になりますね。) 例として、私が実際に持ってる高音質レーベルの1つは「chesky records」というレーベルです。私が持ってるのはクラシックのCDですが、とても良い録音がされていて、試聴やセッティングなど「ここぞ」という時に使ってます。
しかし残念ながら、これら高音質レーベルやブランドは基本ヲタ系コンテンツには付いていません。クラシックやジャズがメイン、次にPOP、って感じでしょうか。
またしても閑話休題。
以上が、イベントに参加した私の感想です。もしこれらに質問や意見等ありましたら、お気軽にコメントをどぞ。
あ、各システムについての感想とかは「評価不可」という事で。ちょっと試聴環境があまりにもアレで、正常な評価できる自信が無い。とまれ、各システムの感想について知りたい方は、後述の「ネット上のイベントの感想」で紹介している各サイトの記事を参照してください。皆さんそれぞれの視点で評価をしてくださっているので、複数意見を並べて読むと平均的な評価傾向が得られると思います。
ネット上のイベントの感想
- ぢゃきちんblog 『Soundgirl -音響少女-』 発売記念イベントに参加してみた
- 『Soundgirl-音響少女-』 - rapi-log
- 秋葉原でアレのイベントを覗いてきました - 根性無しの山羊座
- Ubiquitous New Frontier 不定期日誌:9/6/21
- 『Soundgirl-音響少女-』の連動イベント、行って聴いてきた。(追記追記しました。文章加筆・訂正&リンク追加) - workshop PCエンジンおしゃれ計画
- 私記:09/06/21 - 電脳御殿
上記は概ね「分かってる」方の感想です。ていうか初心者の方の感想が極端に少ない。私としては、まったくの初心者の方がどう思ったかが一番聞いてみたいんですが…。
これもこのイベントの「改善点」として考えられるポイントなのかもしれませんね。初心者の方から「これこれこう凄かった」っつー感想が上がるようなイベントにしていってほしいと思います。(逆にいえば、今回のイベントでは具体的な感想が発生し得なかった、て事ですもんね。)